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松江でお泊りしたのは、松江しんじ湖温泉にある旅館、なにわ一水。一畑電車の松江しんじ湖温泉駅から5分ほど歩いたところにあります。行ったのが冬でして、冬の日本海沿岸でうまいもんと言えば松葉ガニでして、だったらもう松葉ガニを食べるしかないでしょう。なので、蟹尽くしコースを選びました。
この蟹尽くしコース、活松葉ガニを一匹使っているらしく、延々とカニが出てきます。
(注:写真はすべて一人前です)
しょっぱなから、いきなり蟹の浜ゆでです。かに一匹をこんな感じで食べただけでも十分満足できるんですけど、当然それだけで終了のわけがありません。でもって、写真をよーく見ると後ろに黒いものが写っているかと思いますが・・・
かにすきです。こちらは逆に、でっかい土鍋が出てくるのかと思いきや、ずいぶんとちっちゃなかにすきです。なんでこんなにサイズが小さいのかというと、この後延々とカニが出てくるため、普通サイズのかにすきを出してしまうと食べきれないんです。でも、小さいながらも〆のうどんが入っているのが泣かせる一品です。
で、蟹の浜ゆでを食べ終わった頃に出てくるのが・・・
お刺身です。やはりここも、メインはカニ。およそそのままお鍋にくぐらせたら、カニしゃぶになるんじゃないかって姿で登場です。でも、ここは氷水でキンと冷やしてあって、口に入れるとトロッと溶けるような食感で、しかもカニの身の甘みがとっても伝わってくるんです。蟹のお刺身、初めて食べましたけど、うまいですねぇ。
一見するとカニ料理に見えないかもしれませんが、これもカニ料理です。蟹とフォアグラのソテーです。カニといえば、とりわけ松葉ガニといえば和風のイメージが強いかも知れませんが、こちらは洋風の一品です。
次に登場するのは、カニの茶碗蒸しとカニクリームコロッケ。このカニの茶碗蒸しがふんわりとしていて、まるでプリンのような食感です。
これが、蟹尽くしコースの一番のお楽しみかもしれません。蟹の甲羅焼きです。この蟹の甲羅焼き、なんと一人一匹分の甲羅が来ます。種明かしをすると、蟹刺しのときに生だったカニの本体が、後から甲羅焼きになって再登場するというわけです。
この蟹みそが濃厚で、これを甲羅ごと焼くことで更に濃厚さが増して、しかも香ばしさもプラスされるという、もうこの上なく幸せになれる一品です。でもって、蟹みそを食べた後の甲羅に、燗にしたお酒を入れて飲んだらもうサイコーですね。
〆はご飯もの。やっぱりこれもカニでして、蟹の釜めしです。釜めしといってもご飯は少なめで、小ぶりのお茶碗1~1.5杯分ぐらいです。
なにわ一水さんは「活松葉ガニを一匹使っています」と言っているのですが、これ明らかに一匹じゃないでしょ。どう考えたって、一人前につき最低でも松葉ガニ二匹は使っていて、写真に出てくる蟹の爪の部分の数を数えると6つなので、もしかしてカニ3匹??? いや、贅沢なコースですねぇ。しかも、かにすきが出てくるプランだと、かにすきと雑炊しか食べられないんですけど、こっちはカニのフルコースで、色んな食べ方のカニを堪能できるってわけです。しかも、お腹いっぱいカニが食べられます。
日本海で松葉ガニが取れるのが冬だけなので、蟹尽くしコースも冬しかないそうです(じゃあ、冬以外はどうするのかというとこちら)。また、仕入れの関係で(単刀直入に言うと、蟹が不漁だった場合は)、料理の差し替えがあるかもしれないとのこと。蟹尽くしコースを予約された方は、カニが捕れるようにお祈りしましょう。
このコース、お勧めできますかって? もちろんオススメです。
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