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前回は東武東上線だったので、今回は東武伊勢崎線・日光線方面に行ってみたいなぁ・・・というわけで行ってみたのが、杉戸天然温泉 雅楽の湯(「雅楽の湯」と書いて「うたのゆ」と読みます)です。
場所は、東武伊勢崎線の東武動物公園駅と、東武日光線の杉戸高野台駅の、ちょうど間ぐらいです。ただし、東武日光線の線路からは随分離れていまして、広ーい田畑のど真ん中にある感じです。「なんでこんな一面の田畑のど真ん中に、日帰り温泉が???」と思うのですが、ひょっとするとこれは、わざと周りに何にもないところに作ったんじゃないかと思います。(その理由は後で書きます。)
なので、東武動物公園駅から歩いても、杉戸高野台駅から歩いても、20~30分かかります。ちなみに、ジーン吉本の足で、杉戸高野台駅から歩いて22分かかりました。なので、東武動物公園駅東口から駅前通りを2分ほど歩いたところに、送迎バス乗り場がありまして、ここから無料送迎バスに乗った方がいいと思います。無料送迎バスは、おおむね毎時0分と30分に発車します。(送迎バス乗り場の場所は、この記事をご覧ください)
料金は、平日は大人1,050円、子供650円。土・日・祝日は大人1,150円、子供750円。大人料金にはレンタルタオルと館内着、子供料金にはレンタルタオルが含まれています。この他、岩盤浴が平日500円、土・日・祝日600円です。シャンプー・リンス・ボディソープの備え付けがあります。このお値段で、フェイスタオルとバスタオル、館内着が付いているって、これはかなり割安ですね。その代わり、子供料金が少々高めです。
お湯は、ナトリウム塩化物泉で、琥珀色の濁り湯です。比較的都心に近い辺りの温泉によくある感じです(そう言えば、舞浜ユーラシアも同じ感じですね)。違うのは、泉温が46℃あること。なので、加温しなくても十分入れる熱さなんですね。源泉を加水・加温せず、そのままかけ流しにしている生源泉内湯がありまして、入ってみるとやや熱めのお湯でした(温度は、季節によって違うそうです)。しかしこの温泉、かなりあったまります。
内湯には生源泉内湯の他にも、サウナ、水風呂、アトラクションバス、シルク風呂があります。面白いのがアトラクションバスで、座って入るタイプと横になって入るタイプがありまして、横になって入るタイプは腰の横からお湯が吹き出すジェット風呂で、これは珍しいですね。
むしろすごいのは、大露天風呂。まるで庭園のような造りで、しかも木々には巣箱が置いてあって、鳥のさえずりが聞こえてくる露天風呂です。ホントどれだけ広いんだって感じです。
しかも、杉戸天然温泉 雅楽の湯って、一面の田畑のど真ん中にあるので、周りに山や高い建物がないんです。なので、露天風呂ってちゃんと垣根が作ってあるにもかかわらず、見上げれば一面の青空。解放感たっぷりなんです。いや、この露天風呂に入れるだけでも、雅楽の湯に来る価値はあると思います。(行くんだったら、ぜひ晴れの日に)
露天風呂にはでっかり岩風呂がありまして、あつ湯、ぬる湯に別れています。この他、つぼ湯・石風呂、高濃度炭酸泉、寝湯があります。このうち、あつ湯とつぼ湯・石風呂に、源泉がかけ流しにされています。正直、これだけたくさんお風呂があると、初めて行ったらどこから入ろうか迷うぐらいです。
一番人気は、高濃度炭酸泉。ただお湯に炭酸を入れただけではなくて、温泉に炭酸を入れているそうです。湯温が約38℃とぬるめで、それなのにしっかりとあったまる優れもののお湯です。これはゆっくり浸かれる温度の炭酸泉だからなのでしょう。
二番人気は、寝湯。横になって入るから寝湯と呼んでいるケースが多い中、こっちは本当に寝湯なんです。なぜかと言うと、湯温がぬる湯よりも更にぬるめになっていまして、普通の寝湯よりも深さはあるのに、十分眠くなれるんです。いや、サウナとか岩盤浴とかに入った後、ここでうたた寝したら本当気持ちいいですよ。
岩盤浴は、温度が2種類。約70℃・・・て、これだとサウナの一歩手前ぐらいの熱さなのですが、こっちには岩塩が敷いてあります。もう少しぬるめの方には、4種類の岩石(麦飯石・ゲルマニウム・黄土石・あと何だったかな?)のうち、好きなのを選べます。ただし、土・日・祝日の午後は混雑していまして、とりあえず空いているところに入る感じです。
館内は、フロントがある母屋と、その他の施設がある離れをいくつも渡り廊下でつないだ造りになっています。なので、広い中庭があります。おがわ温泉 花和楽の湯よりも一回り大きい感じで、古民家のような造りというよりは、立派なお屋敷のような造りですね。
館内は、大浴場や岩盤浴のほか、休憩スペースとしてテラスやお休み処、うたたね処、お食事処、ボディケア(マッサージ)やエステ、カットサロン(理髪店)があります。また、中庭には足湯があります。
お食事処は2種類ありまして、バイキングスタイル(食べ放題)のところと、注文するスタイルのところがあります。ジーン吉本は、後者に行きました。ビールのおつまみは何にしようかなぁ・・・と、頼んだのは焼き鳥とポテトフライでした。おつまみ系は他にも冷奴なんかもあるのですが、もう少し品数が豊富だとうれしいですね。
ポイントが高いのが、焼酎のそば湯割りがあるという点。「なぜそば湯割り???」ということなのですが、ここのイチオシが十割そばでして、ジーン吉本のお隣の人が食べていたのですが、あれは本当においしそうでしたねぇ。次行ったときは、食べてみたいと思います。
しかしこの焼酎のそば湯割り、ジョッキを一回り小さくしたぐらいの、でっかいコップで出てきます。これはかなりの飲みごたえですね。あと、欲を言えば、麦焼酎、芋焼酎だけじゃなくて、そば焼酎を置いて欲しいです。
数少ない欠点が、これだけの広さを以ってしても、湯上り後にゆったりすごすスペースはやや不足気味で、休憩スペースが人でいっぱいというケースや、お昼寝したくてもうたた寝処がいっぱいで入れないケースがある点ですね。また、うたた寝処の防音が徹底できていなくて、廊下を通過する人の話し声が丸聞こえで、ひどい人だとうたた寝処の前の廊下でしゃべっている人がいる始末です。やはり廊下とうたた寝処の間には、扉が必要なんかじゃかと思います。
首都圏に住んでいる人が、せっかく遠くまで温泉旅館に行っても、近所のスーパー銭湯よりもしょぼいお風呂で、しかも高いお金を取られるケースがある中、首都圏からそこそこの距離で、しかもスーパー銭湯よりも立派なお風呂に入れるこの施設、首都圏からわざわざ車や電車に乗ってでも行く価値はあると思います。事実、やはりかなりの人気で、埼玉県外からも来る人がいるそうです。あとは、ここに宿泊施設があるとサイコーですね。ただし、あの解放感たっぷりの大露天風呂は残してほしいので、2階建て以下でお願いします。
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