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今回、戸倉上山田温泉に行ったのは、前回行ってから5年経って、どこが変わったのかを見たかったからでした・・・というのも、前回戸倉上山田温泉に言った感想というのが、どこか物寂しい感じでした。その時の感想をそのまま伝えたところ・・・
「結構な言いようですね….」
「さびれてさみしいは言い過ぎ」
「知られた温泉の、廃墟感の強調はいかがなものか」(別に強調してないですけど)
・・・など、批判のコメントを多くいただきました。正直に言うと、
「さびれて寂しいと思ったからそう書いて、何が悪いんですか」
と思うのですが。
そこで、5年後の戸倉上山田温泉に行って、これが事実であるということをちゃんと記事にしたいと思ったわけです。5年前の状態は、この記事をご覧ください。
これが、5年前の戸倉駅の駅前です。
でもって、これが現在の戸倉駅の駅前です。正直なところ、あまり変わっていません。
ではこれから、戸倉上山田温泉に行ってきます。
大正橋からは、戸倉温泉が見えます。
大正橋を渡ってしばらく歩くと、戸倉温泉と上山田温泉との分岐点に着きました。まずは、戸倉温泉を見てみます。
で、こちらが戸倉温泉への入り口です。正直、5年前と変わらないなーというのが感想です。
5年前に廃墟だった商店は、今でもそのままでした・・・ということは、少なく見積もっても5年は営業していないというわけですね。
細かい点を見ると、軒先の日よけが前回よりひずんでいるように見えます。
こちらのタバコ屋さんも、5年経ってもそのまんまでした。
誤解のないように言うと、戸倉温泉の旅館やホテルは、ほとんどがちゃんと営業しているんですね。ただし、閉店した商店が多いんです。しかも、永らく閉店していて、廃墟と化しているところがあるんです。
5年前、「恐らく営業していると思われます」と書きましたが、ちゃんと営業していることが確認できました。ただし、「ハイヤー」は死語だと思います。
ここから、5年前も歩いた銀座通りを再び歩いてみます。やはり人通りが決して多くないということ。また、5年前とほとんど変わらないということですね。
5年前と変わらないということは、とっくの昔に閉店して、廃墟と化した商店もそのまんま(少なくとも5年間)放置されていたというわけです。
「さびれてさみしいは言い過ぎ」
・・・という意見がありますが、ジーン吉本的には言い過ぎと思っていません。地元の皆さんは、廃墟化した商店が放置されている事実を、もっと重く受け止めて欲しいです。
こちら、5年前は建物が残っていたと思うのですが、現在では建物が崩壊して、廃墟になってしまったのではないかと思われます。
ここで、戸倉上山田温泉の地元の皆様に謝らなければならないことがあります。
5年前の取材はここまでで、上山田温泉をほとんど取材できていませんでした。本当に申し訳ありませんでした。
で、ここからは上山田温泉ということで、足湯があるファミリーマートから先のエリアです。
ここは亀の湯の近くですが、どうにも怪しい雰囲気。ちなみに、5年前もこんな感じでした。
花町通りです。その奥はどうなっているのかというと・・・
こうなっています。5年前と、状況は変わらずです。
ちなみに、時間帯を変えて夜に行ってみたのですが、「営業中」の看板も出ていなければ、電気も付いていなかったので、これは閉店しているとみて間違いないでしょう。
ただし、旅館やホテルは普通に営業しています。なので、廃墟と化したホテルや旅館は見受けられませんでした。
また、駄菓子屋さんがちゃんと営業していたのが、うれしい感じでした。
「新世界通り」という名前が泣かせるのですが、この先が上山田温泉の飲食店街です。
飲食店と言っても、ほとんどがスナックなんですね。まさにスナック街と言っても過言ではない状態です。
正直なところ、ジーン吉本も全国あちこちの温泉に行きましたけど、これだけスナックが多数あるところはちょっと見たことがないです。しかも、その大部分が閉店していて、ひどいところだと廃墟化しているのです。
これで、なぜ戸倉上山田温泉が物寂しく感じるのか、改めて理解できました。
戸倉上山田温泉は、閉店して廃墟化したホテルや旅館がほとんどありません。だから、
「結構な言いようですね….」
「知られた温泉の、廃墟感の強調はいかがなものか」
・・・という感想につながったのではないかと思います。
では、何が問題なのかというと、閉店した商店や飲食店が多いんです。特に多いのが、戸倉温泉エリアの商店と、上山田温泉エリアの飲食店(とりわけスナック)です。更に悪いのが、これら商店や飲食店が永らく閉店していて、一部は廃墟化しているのです。
営業している飲食店やお土産物屋さんは決して多くなく、しかも多くの観光客が温泉街を歩いているわけではなく、だから物寂しいということなんですね。
近隣には素晴らしい外湯も多くて、バスで姨捨駅へ行って、絶景を見てくるという手があるものの、いかんせんバスの便数が少ないんです。なので、ほとんどの観光客が宿泊したホテルや旅館から出ていないのではないかと思われ、ここが戸倉上山田温泉の最大の課題なのかもしれません。
事実、これら廃墟を撤去する動きを見せている温泉郷もあります。戸倉上山田温泉の地元の皆さんは、廃墟化している商店や飲食店が長い年月にわたって放置され、その結果訪れる観光客に悪印象を与えているという事実を、もっと重く受け止めて欲しいです。温泉はすごくいいだけに残念です。
取材したところを動画で撮ってきました。よかったら見てくださいね。
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