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注:この記事はジーン吉本が独断と偏見で記述しているため、正確性は保証できません。あくまでもネタとしてお読みください。
その昔、JR九州が在来線特急列車の客室乗務員の廃止を検討している、と毎日新聞が伝えました。この客室乗務員、飛行機のCAさんとは違いまして、列車内で車内販売を担当する人のことです。ということは、在来線特急列車の車内販売がなくなる、ということにもなりかねないわけです。(もっとも、新幹線と一部観光特急は残るらしいですが)
「じゃあ、ワンマン運転の九州横断特急はどうなるんだ?」
・・・て、あれは阿蘇山への観光列車ということで残すんだろうと思うのですが、
更に衝撃を与えたのは、東海道新幹線の車内販売をやめるという話でした。ただし、グリーン車はモバイルオーダーで細々と続けるみたいです。
ではなぜ車内販売がなくなっていくのかというと、早い話が利用する人が減ったからです。聞けば、JR九州も車内販売はずっと赤字だったそうです。
では、なぜ車内販売を利用する人が減ったのか、やはり最大の原因は
「あてにならない」
これが一番だと思います。そもそも、すべての特急列車で車内販売が行われているわけではありません。また、車内販売を行っていたとしても、営業区間が限られていたり、車内混雑のためワゴンが通れず、車内販売を行うことができないケースもあります。しかも、車内販売のワゴンがいつ回ってくるのかもわからず、一度も車内販売のワゴンが来ないまま降りる駅に着くケースも考えられます。
そうすると、車内販売があるという前提で列車を利用するわけにはいかず、食べ物や飲み物は列車に乗る前に買っておこう、ということになってしまいます。事実ジーン吉本も、駅弁や飲み物は大抵乗車前に買ってしまい、車内販売を利用するとすればコーヒーを飲むときぐらいです。
次に考えられる理由は、
「特急の乗車時間が短くなった」
これは単に新幹線が増えただけではなく、かつてのように長距離区間を走る特急列車がなくなったということだと思います。
かつて山陰本線は、京都を出たら短くても浜坂、長いと鳥取や益田まで行く列車がありました。しかもこれ、特急列車だけではなくて、普通列車もそうだったんです。昔の国鉄時代の列車って、今よりもロングランだったんです。ちなみに、ジーン吉本が乗った一番の長距離列車(寝台列車を除く)は、大阪-青森を走る特急白鳥でした。
それが、今では京都発の特急は城崎温泉までになってしまい、浜坂-鳥取間の特急は壊滅状態になってしまいました。つまり、以前のように長距離を走る列車がなくなり、特急列車も短い区間に分断された結果、列車に乗っている時間が短くなり、しかも列車を乗り継いでいる間に買い出しができるため、車内販売を利用する必要がなくなったというわけです。
しかし、中には超ロングランな特急があります。特急スーパーおきです。鳥取から米子、松江、益田を経由して、なんと約5時間かけて新山口まで行きます。それなのに、車内販売はありません。
今や、車内販売がある特急の方が少なくなってしまいました。更に、駅のホームに売店がある駅も少なくなり、あっても自動販売機ぐらいという感じになってしまいました。
特急停車駅でもひどいケースだと、駅に売店がなく、しかも駅前がシャッター街と化していて、駅前に食べるところもコンビニもないというケースがあります。駅に売店もコンビニもないとなると、「乗る前に駅で買ってください」と言われても駅で買うことができず、
「一体どこで買えというんだ!」
・・・と言いたいです。これだと逆に車内販売をやってもらわないと困ります。
特にひどいのがJR西日本。山口駅から売店とコインロッカーをなくしたそうです。山口駅と言えば、かりにも山口県を代表する駅で(新山口駅に負けているという突っ込みを入れるのはやめましょう)、もちろん特急停車駅です。
JR西日本が売店を減らしている理由は恐らく、JR西日本がセブンイレブンと手を組んで、売店をセブンイレブン化しているためです。なので、セブンイレブンがない地域の売店をやめようというわけで、それだったらセブンイレブンと手を組むのをやめて、ローソンかファミリーマートと手を組んでほしいです。
いずれにしても、駅から売店をなくすのなら、車内販売を復活させるべきです。
車内販売がなくなるのは他にも理由があり、揺れる車内でワゴンを押すとなると重労働なので、なり手がなかなかいなくて「人手を確保できない」という事情もあるようです。それなら、スペーシアみたく車内販売カウンターを付けて欲しいですね。
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