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(注:この記事はキューティー吉本の私見として、日帰り入浴施設の感染症対策と注意点について解説する記事です。この記事に従えば絶対に感染しないという保証はできない点をご理解ください。また、写真はイメージで、危険度の高い施設や、危険度の低い施設を表すものではありません)
ワイドショーの質問で・・・
「スーパー銭湯に行っても大丈夫(つまりコロナウイルスに感染しない)ですか?」
と質問する視聴者やコメンテーターがいますが、キューティー吉本から言わせれば聞く相手を間違えているんじゃないかと思います。というのも、質問の回答者は感染症の専門家や医師・・・ということは、ウイルスの特徴は知っていても、スーパー銭湯がどんなところかを知っているとは限らないんですね。しかも、未知のウイルスはどうやった死滅させることができるか、実験したわけではないので、「アルコール消毒をするのが無難ですね」みたく、アルコール消毒以外の方法で死滅させることができたとしても、アルコール消毒を勧めるわけです。
最初に結論を言いますと、銭湯やスーパー銭湯をはじめとして、日帰り入浴施設は安全な部類に入るのではないかと考えます。なぜかと言うと、コロナウイルスを含め、ウイルスはお風呂に入れば洗い流されるからです。ただし、お風呂に入っている人がウイルスを持っている可能性は否定できませんし、お風呂以外の施設で感染するリスクはあります。
では、安全対策が行き届いている日帰り入浴施設か否かを見分けるチェックポイントを、順番に紹介していきます。
1.下駄箱
最初に、靴を脱いで下駄箱に入れ、下駄箱に鍵をかけます。ここで、気を付けないといけないのが、下駄箱の鍵。安全度が高いのは、下駄箱の鍵をフロントに預ける仕組みになっている施設です。なぜかと言うと、下駄箱の鍵は誰が触れたかがわからないからです。フロントへ預ける仕組みだと、ティッシュなどでつかんで鍵を閉めて、そのままフロントへ持って行くことができるのです。気を付けなければいけないのは、下駄箱の鍵がそのまま館内精算のキーになっている施設。これだとティッシュなどに包んで持ち歩くことができず、館内では常に身につけなければいけません。
施設によっては、下駄箱やロッカーの数を減らして、館内の入場を制限しているところがあります。だからと言って、館内の3密を避けることができるとは限りません(もちろん、入場制限しないよりはいいのですが)。また、人気のある施設ですと、フロントでの受付待ちで長蛇の列ができているところがあります。受付待ちで3密状態になっている施設は、最初から行かない方がいいです。
2.フロント
次に、フロントで受付を済ませます。しっかりと対策を取っている施設ですと入場者の体温測定を行い、37.5℃以上だと入場をお断りしています。
「高熱のある方は入場をお断りしていますが、お客様は大丈夫ですよね?」
・・・と、お客の自己申告になっている施設は、ちょっと危ないです。ちなみに、一番しっかりしている施設は、フロントでマスクを配布している施設。要は、「マスクをお渡ししますので、館内ではマスクの着用をお願いします。」ということなんですね。
3.脱衣場
次に、脱衣場で服を脱ぎ、ロッカーに入れます。ここでまず気を付けなければいけないのが、ロッカーの鍵。安全度が高いのは、フロントでロッカーの鍵を受け取る仕組みになっている施設です。なぜかと言うと、フロントでロッカーの鍵を消毒してから渡すことができるからです。気を付けなければいけないのは、空いているロッカーを適当に使う施設。これだと、ロッカーの鍵を誰が触ったかわからないので、消毒するか洗ってから鍵を身に着けた方が無難です。
逆に、お風呂から上がった後、消毒済みのブラシが用意されている施設は安全性が高いといえます。ただし、ドライヤーは誰が触っているかわからないので、注意が必要です。
4.お風呂
前述の通り、ウイルスはお風呂に入れば洗い流されます。また、全身をせっけんで洗い、シャンプーすることもできます。シャンプーやボディソープが備え付けになっている施設がありますが、ボトルを洗うことができるので、あまり気にする必要はないでしょう。
とはいえ、お風呂の中では普通マスクを着けていません。なので、注意が必要なのは事実です。確かにお風呂自体はウイルスの危険性は低いのですが、お風呂に入っている人から感染する可能性があります。他の人とは間隔を開けて入浴する、大声でしゃべる人の近くには行かない(自分も大声でしゃべらない)等の対策をしましょう。
5.サウナ・岩盤浴
80℃以上のサウナですと、ウイルスは長時間にわたって生存することができないと考えられます。なので、比較的安全と言えます。ただし、室内に引いてあるマットが感染源になる可能性は否定できないので、自分のタオルを敷いた方が無難です。また、湿式サウナの場合、座るところを洗い流してから入りましょう。
施設によってはソーシャルディスタンスを確保するため、一人分ずつ間隔を開けてマットを敷いているところもあります。お風呂に入っているときと同様、サウナに入っている人から感染する可能性はあります。他の人とは間隔を開けて入浴する、大声でしゃべる人の近くには行かない(自分も大声でしゃべらない)、混んでいるときは後回しにする等の対策をしましょう。もちろん、わざわざ一人分ずつ間隔を開けてマットを敷いているのに、自分で勝手にマットを移動するのは論外です。
6.お食事処
キューティー吉本的に、一番危険度が高いのはここだと思っています。なぜかと言いますと、食事中は普通マスクを外すうえ、お風呂上りにビールやお酒を飲む人や、知人と会話しながら食事する人がいるからです。こうなると、居酒屋や飲食店と同じということです。
理想は、お食事処を利用しないということです。が、どうしてもお食事処を利用するときは、なるベル短時間で済ませる、なるべく間隔を開ける、向かい合わせに座らない、しゃべりながら食べている人に近づかない(自分もしゃべりながら食べない)等、飲食店を利用するときと同様の対策をしましょう。
ちゃんとした施設の場合、間隔を開けて座るようになっているか、それがムリだったら透明のパーティションで席を区切っています。また、従業員の方がマスクをしているのは当然として、セルフサービスになっているお食事処だと、注文を受けたり、食事を渡したりするところに透明のシールドがしてあります。また、調味料(しょうゆ・ソース・七味・コショウなど)やお箸はテーブルに置かず、一か所に固めて置いてあるところもあるのですが、定期的に除菌していない限り効果はあんまりないのではと思ってしまいます。
キューティー吉本が個人的にやめた方がいいと思っているのは、ビュッフェスタイルになっているお食事処。なぜかと言うと、料理を取るためのトングは誰が触ったかわからない上、料理を取りに行くときはついマスクなしになりがちで、しかもぺちゃくちゃしゃべりながら料理を取りに行く人が少なからず行くからです。サラダバーも同様です。
7.ボディケア・エステなど
施術するのは基本的にスタッフです。なので、出勤時の体温チェックをしている、マスクを着用している、一人施術する度に消毒している等、施設の感染症対策を行っているのであれば、大きな心配はないでしょう。
8.休憩施設
キューティー吉本的に、お食事処に次いで危険度が高いのはここだと思っています。ずらりと並んだリクライナーでお昼寝できる、漫画コーナーでごろごろしながら好きなだけマンガが読めるなど、ゆったりまったりと過ごせる反面、密になりやすい要素も満載だったりします。しかも、何気にここが一番過ごす時間が長いんです。
お食事処と同様、休憩施設は利用しないのが理想です。が、どうしても休憩施設を利用する場合は、マスクを着用する、なるべく間隔を開ける、なるべく短時間の利用にとどめる、漫画コーナーのマンガは誰が触っているかわからないので利用しない、お昼寝するときは自分のバスタオルを敷く、等の対策をしましょう。
繰り返しますが、お風呂自体は感染リスクは低いと考えますが、お風呂以外の施設で感染する可能性があります。念のために気を付けた方がいいのは
- 入場者の体温チェックをしていない施設
- 下駄箱の鍵で精算する施設
- 空いているロッカーを適当に使う施設
- ビュッフェスタイルになっているお食事処
です。また、3密の状態を作らない、混んでいるときには利用を控えるなど、一般的な施設を利用するときと同様の対策は、日帰り入浴施設でも必要です。
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