日帰り入浴レビュー：ふじやま温泉

河口湖駅まで行ったのに、なぜ河口湖を見に行かなかったのかというと、ふじやま温泉に行きたかったのです。河口湖駅と富士山駅からバスが出ていまして、

「せっかく富士登山電車に乗ったんだから、終点まで乗りたい。」

・・・というわけで、河口湖駅まで来たというわけです。ちなみに、河口湖駅→ふじやま温泉は、運賃170円です。

料金はタオルセットのレンタル込みで、大人が平日1,250円、土日祝日が1,550円。子供はその半額です。ずいぶん高いなぁ・・・と思ったのですが、大浴場へ行って納得しました。内湯がとにかく広いんです。聞けば、日本最大級の純木造浴室なのだそうです。ここに、とんでもなく広い内湯があります。どれぐらい広いかというと、手前と奥で向い合わせにお風呂に入れて、しかも足を伸ばしても向かい側の人に届かないぐらい、それはそれは広い内湯です。正直こんだけ広いお風呂は見たことないです。

しかも、重曹泉という、かなり珍らしい泉質です。正確には、マグネシウム・カルシウム・ナトリウム－炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物塩という、これまた未だかつて聞いたことない、温泉成分たっぷりのお湯なんです。お湯そのものは無色透明で、匂いもないのですが、露天岩風呂には白い湯の花がこびりついていまして、かなり成分が濃いんだろうと思います。それでいて、弱アルカリ性の優しいお湯です。美肌効果があるらしく、お風呂から上がったら、お肌がつるつるになっていました。いや、これは富士山周辺でないと入れない温泉なのかもしれませんね。

この他、サウナ、水風呂、寝湯、マッサージ風呂、バナジウム風呂、高濃度炭酸泉がありました。このうち、バナジウム風呂がぬるめ、露天風呂、寝湯、マッサージ風呂、高濃度炭酸泉がややぬるめ、内湯がやや熱めでした。また、500円支払えば岩盤浴に入れるのですが、時間の都合上、岩盤浴には行きませんでした。

施設は、1階がフロント、ロッカールームと大浴場。2階がお食事処とリラックスルーム。3階がボディケアと展望休憩室。4階がアロマトリートメントと展望休憩室です。展望休憩室は、運が良ければ富士山が見えるそうです。また、リラックスルームにはテレビ付きのリラックスチェアーが置いてありまして、テレビも見れるしお昼寝もできます。これが都心だったら（これだけ広い施設を作れるかどうかがビミョーなのですが）、間違いなく2,500円ぐらいは取られていると思います。

このふじやま温泉、元々はフロントでタオルと館内着を受け取り、ロッカールームで館内着に着替えてから脱衣場に行き、館内着を脱いでから大浴場に行く、という方式だったそうです。それが、館内着のレンタルが別料金になったため、直接脱衣場に行く方式、なのにロッカールームの鍵はもらえるという、なんともちぐはぐなことに。しかも、脱衣場のロッカーはかなり狭く、着替えを入れるぐらいの大きさしかありません。ま、もともと脱衣場のロッカーは、館内着ぐらいしか入れないという前提だったので、この小ささは仕方ありません。大きな荷物は、ロッカールームのロッカーに入れましょう。（もっとも、富士登山道具は大きすぎて入らないと思いますが）

一方で、どうせ館内着レンタルを別料金にするんだったら、タオルセットのレンタルも別料金にして欲しいなぁと思います。また、細かい話ですが、ふじやま温泉のホームページにバスの発車時刻が載っているのですが、更新されていなくて。河口湖駅からの時刻が違っていました。しかも、河口湖駅からのバスって形が河口湖周遊バスと同じ形のレトロバスで、しかもバスに行き先がどこにも書いてないという。いくらなんでもこれは不親切すぎるんじゃないかと思います。また、平日よりも土日祝日の方が送迎バスの本数が少ないって一体どういうこと？？？

ちなみに、場所は富士急ハイランドの真横にあります。なので、新宿駅・東京駅方面からふじやま温泉に行くのなら、高速バスに乗って富士急ハイランドまで行くという手もあります。富士急ハイランドの高速バス乗り場からふじやま温泉まで、歩いて10分ぐらいで行けます。これだったら東京都心じゃまず入れないお湯なんだし、しかもこの施設ってまる一日十分楽しめるので、東京から往復高速バスってのもありだと思います。