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東京の地下鉄の乗り方ですが、基本的にはJRをはじめとして、他の鉄道会社と同じです。要は切符を買って、改札口を通ればいいというわけです。
PASMO、Suica、Kitaca、TOICA、manaca、ICOCA、PiTaPa、SUGOCA、nimocaなどの全国共通交通系ICカード(以下、ICカードと略します)をお持ちでない人は、自動券売機で乗車券を買います。なお、ピンク色のと青色のとがありますが、どっちでも乗車券が買えます。ピンク色の自動券売機だと、定期券が買えます。
次に、自動改札口に乗車券を入れるか、ICカードをタッチします。降りるときも同様、自動改札口に乗車券を入れるか、ICカードをタッチします。これだけです。
敢えて気を付けるポイントがあるとすると、自動改札機の色。まず、ピンク色の自動改札機は、ICカード専用です。乗車券で乗るときは、ピンク色の自動改札機を通ることができません。
また、一旦改札を出て、改札の外の通路を通って、もう一度改札を入らないないと乗り換えできない駅があります(改札外乗り換えと言います)。この場合、普通の自動改札機を通ると乗車券を回収されてしまうため、乗り換えできません。そこで、改札外乗り換えをする場合は、オレンジ色の自動改札機を通ります。なお、オレンジ色の自動改札機を通ると、乗車券が出てきますので、取り忘れないように気を付けてください。
乗り換えるときに改札を出ないといけないのか、それとも改札を出てはいけないのかどうかの判別ポイントはこれ。路線名の上に線が引いてある場合、改札外乗り換えなので、一旦改札を出る必要があります。オレンジ色の線が引いてある場合は、オレンジ色の自動改札機を通る必要があります。
同様に、背景が黄色い場合も、改札を出ないといけません。ただし、この場合は普通に改札を出る(つまり降りる)のと同じ扱いです。例えば、この駅でJR線に乗り換える場合、東京メトロの乗車券は自動改札機で回収されます。で、JR線の乗車券は改めてJRの駅で買ってくださいということです。
なので、決して難しくはないのですが、問題は乗車券を買うときと乗り換えるとき。
「いや、それがわかんないから東京メトロって乗りたくないんだよ!」
・・・って言われそうなのですが、残念ながら否めません。乗車券を買うとき、運賃は自動券売機の上の路線図から探すのですが、日本・・・いや世界の中でも屈指の複雑さを誇る、東京の地下鉄。路線図は御覧の通り、かなり入り組んでいます。
なぜこんなにややこしいことになったのかと言いますと、東京はもともと皇居を起点として放射線状の道路と、その道路を環状に結ぶ道路の組み合わせでできているからです。地下鉄は大抵の場合、道路の下を掘って作るため、都心に近いところは皇居を避ける形の円形、都心から離れると皇居を起点に放射線状に線路が伸びているというわけです。このため、大阪をはじめ、その他の都市の地下鉄のように、路線を縦横で考えることができず、複雑に入り組んだ形になっているのです。
また、東京の地下鉄は、東京メトロ(正式社名は東京地下鉄株式会社)の路線と、都営地下鉄(正式局名は東京都交通局)の路線の2種類があり、これが更にややこしくしています。なぜこうなったのかというと、東京の地下鉄はもともと私鉄だったからでして、私鉄だった地下鉄が合併して営団地下鉄ができて、東京都が運営する都営地下鉄ができて、営団地下鉄が民営化して東京メトロになって、現在に至るというわけです。
では、この東京の地下鉄を乗りこなす、5つの方法を教えます。
1.乗り換え案内サイトの検索結果にはこだわるな
地下鉄に限らず、東京では朝夕のラッシュ時を中心として、まずダイヤ通りには列車は来ません。3分から5分ぐらいは平気で遅れます。特に雨が降った日は、乗降客が多くなる分、更に列車は遅れます。なので、駅探をはじめとする、乗り換え案内サイトの検索結果で出てきた所要時間を信じると、痛い目に遭います。
また、乗り換え案内サイトの検索結果は大抵の場合、所要時間が短い順に表示されます。ところが、東京の地下鉄を乗り換える場合、ルートごとの所要時間は1分~2分ぐらいしか差が出ません。こうなると、どのルートを選んでも大して時間は変わらず、3分~5分ぐらい遅れることを加味すると、所要時間が一番短いルートを選んだからと言って、一番早く着くとは限らないというわけです。
2.乗り換え回数の少ないルートを選べ
では、ジーン吉本はどうやってルートを選んでいるのかというと、所要時間が最短でなくても、乗り換え回数がなるべく少なくなるルートを選んでいます。例えば、浦安から六本木一丁目へ行く場合、大抵は・・・
浦安→(東京メトロ東西線)→日本橋→(東京メトロ銀座線)→溜池山王→(東京メトロ南北線)→六本木一丁目
のルートを案内されると思うのですが、これですと日本橋と溜池山王の2回乗り換えとなってしまいます。そこで・・・
浦安→(東京メトロ東西線)→飯田橋→(東京メトロ南北線)→六本木一丁目
のルートを選んでいます。こっちの方が多少時間がかかるのですが、乗り換え回数が少ない分、楽なのです。(東京メトロは原則として、どのルートを通っても運賃は同じ)
また、東京の地下鉄に慣れている人ならともかく、慣れていない人の場合、列車を乗り換えるときに迷子になる可能性がありまして、乗り換え回数を減らすと迷子になる確率も減るというわけです。
3.鉄道会社が少なくなるルートを選べ
前述のとおり、東京の地下鉄は、東京メトロと都営地下鉄の2種類があります。また、東京都心を走る鉄道会社は他にも、JR東日本、東急、小田急、京王、西武、東武、京成、京急と、色々な鉄道会社があります。
ジーン吉本は、これら鉄道会社の数がなるべく少なくなるルートを選んでいます。理由は、運賃を安く抑えるためでして、例えば、東陽町から日比谷へ行く場合、
東陽町→(東京メトロ東西線)→大手町→(都営三田線)→日比谷
ではなく、
東陽町→(東京メトロ東西線)→大手町→(東京メトロ千代田線)→日比谷
のルートを選んでいます。(実は、東京メトロって運賃が安い!)
4.一番近い駅=最速ルートとは限らないと思え
例えば、秋葉原から九段下へ行く場合、順当に行けば
秋葉原→(JR中央総武線各駅停車)→飯田橋→(東京メトロ東西線)→九段下
秋葉原→(東京メトロ日比谷線)→茅場町→(東京メトロ東西線)→九段下
かもしれませんが、秋葉原駅から岩本町駅までは十分歩けるので、ジーン吉本は
岩本町→(都営新宿線)→九段下
のルートを選んでいます。理由は、乗り換え回数を減らしたいからでして、ちょっと歩けば乗り換えなしで行けるのであれば、ジーン吉本は歩くようにしています。
また、JR東京駅の最寄駅は東京駅なのですが、事実上の乗換駅は大手町駅です。
なお、東京の地下鉄の場合、乗換駅と言えど1kmぐらい歩かされるケースがあります。この場合、単純計算でも15分ぐらいかかります。
5.東京メトロが一日乗り放題になる切符は買うべし
東京の電車が乗り放題になる切符というのもありまして、色々な鉄道会社が色々なフリー切符を出しています。東京へ観光に来た場合、ジーン吉本がお勧めしているのが、東京メトロの24時間券です。料金が600円で東京メトロ全線が乗り放題になる切符でして、東京に慣れていない方ですと、「乗り間違えた」「乗り過ごした」なんてことになるケースはありうるわけで、そんな時でも
「まあいいや、どうせ乗り放題なんだし。」
と思えるかどうかはかなり大きいと思います。
要は、「急がば回れ」ということでして、なるべく早く着こうとするのではなく、多少時間がかかってもゆったり行きましょうということです。東京って列車がよく遅れるし、乗り遅れても次の列車はすぐ来るので、焦らずゆっくり行きましょう。また、どうしても遅れたくない場合、プラス10分の余裕を持って行動しましょう。
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