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今年はゲリラ豪雨が日本列島のあっちこっちで起こっているらしく、ジーン吉本が今年行った秋田県でも、かなりひどい豪雨が降ったみたいです。(あの田沢湖がある仙北市も、かなりの被害だったそうです)
もちろん秋田新幹線も被害を受けまして、終日運転見合わせという事態が発生。でも、運転見合わせは2日ぐらいで(これでも十分大きな被害なのですが)、すぐに復旧できました。しかし、同じく豪雨で被害にあった、山陰本線や山口線は未だ復旧せず、それどころか復旧の目途が立たないそうです。
さて、この差は一体何でしょう。新幹線は儲かるから、最優先で復旧した・・・いや、そうではありません。
秋田新幹線(正しくは田沢湖線)が走っているのは山間部で、土砂崩れの被害に逢いました。しかし、土砂崩れの場合は、崩れた土砂を撤去すれば列車を通すことができます。なので、秋田新幹線は早く復旧できたというわけです。
では、山陰本線見たく、復旧に途方もない時間がかかるケースはというと2つ考えられまして、一つは橋(高架線を含む)を流されたケース。もう一つは、線路を引いている土台を流されたため、レールが宙に浮いているケースです。この場合、線路を引くための土台を作り直したり、橋をかけ直したりしなければならないため、復旧には相当な時間がかかるのです。
この工事、ただでさえ大変で、復旧にはとんでもないお金がかかるのです。ここで、もし線路が海沿いに引いてあったり、とんでもない崖の合間(この場合、線路は川沿いに引いてある場合が大半)を縫って引いてあったりした場合、復旧工事をしようにも工事車両が入れません。なので、車(ショベルカーやクレーン車を含む)が入れない前提で工事をしなければならず、工期と費用がかさむわけなのです。
ここで、もし被害に逢ったのが赤字ローカル線だった場合、仮に復旧したとしても、もともと赤字だったので復旧するのにかかった借金を返せない可能性があります。なので、あえて復旧せず、そのまま路線廃止というケースも考えられるのです。「えー、そんなー」って絶対に言わないでくださいね。これは、せっかく鉄道があるというのに、それを普段利用する人が少なかったから起こった結果なんですからね。
ジーン吉本的には、山陰本線から眺める車窓って、ホント素晴らしいと思うんですけどね。一方で、このブログにこれだけきれいな車窓を載せることができたのは、山陰本線の乗客がそんなにいなくて、窓側の席を簡単に確保できたからということなんです。
山陰本線が復旧して欲しいとは思うんですけど、復旧したからにはちゃんと利用して欲しいと切に願うのは、ジーン吉本だけでしょうか。
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