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今回ジーン吉本がお世話になったのが、ハナホテル籠原さんです。熊谷にあるでっかい日帰り温泉施設の、花湯スパリゾートと同じグループ会社ですね。
場所は、籠原駅から歩いて30分のところ・・・ということは、最寄駅からは歩いて行けないところにあります。なぜこんな不便そうなところにあるのかというと、このホテルの近隣に熊谷工業団地や深谷工業団地があり、出張で利用する宿泊客がいるからです。
また、このホテルには全部で100台ぐらい止まれる駐車場があり、宿泊客は無料で駐車できるんです。車で移動する人にとって見れば、駅から近いかどうかよりも、駐車場があるかどうかの方が大事なんですね。ちなみに、首都圏で駅近のホテルは、駐車場がないところもざら。あっても1泊1,000円以上取られます。
籠原駅からはバスが出ていまして、歩いて2~3分のところに自衛隊前バス停があります。ただし、バスは1~2時間に1回しかないので、タクシーに乗った方が無難です。籠原駅北口からタクシーで5分ぐらい、料金は1,000円ちょっとです。(籠原駅南口にもタクシー乗り場はあるものの、あんまりタクシーが来ないので要注意)
近隣には飲食店があんまりなく、大ラーメン福龍さんなどのラーメン屋さんが数軒と、インド料理屋さんがあるぐらいです。籠原駅周辺も飲食店は決して多くはなく、飲食店が多いところに泊るとなると熊谷駅の周辺になってしまいます。ただし、無料で夕食と朝食が付いてくるので、あまり苦にはならないかと思います。(詳しくは後述)
コンビニは、ホテルから徒歩5分圏内にファミリーマートとセブンイレブンがあります。また、スーパーマーケットのベルクと、マツモトキヨシがあるので、買い出しには困らないです。
さて、このホテルは元々どこかの会社の社員寮だった建物を、リノベーションしてビジネスホテルにしたと思われます。なので、外観はご覧の通り、ホテルというよりはマンションかアパートに近い感じです。
で、ジーン吉本が心配していたのは、「廊下が外にあるので、冬は寒く、夏は暑いのでは?」だったのですが・・・
心配無用でした。廊下は、ちゃんと屋内にありました。もちろん、エレベーターもあります。ただし、1階の部屋は手前に階段があるので、足が不自由な方は2階に泊った方がいいでしょう。
各階の廊下には、お手洗いがあります。また、2階には多目的トイレがあります。なぜ各階にトイレがあるのかというと、部屋タイプによってはトイレが付いていない部屋があるためです。
ジーン吉本がお世話になったのは、シングルAという部屋タイプです。こちらがお部屋の中です。しかしながらこのホテル、慌てて開業したために、詰めが甘かったのではないかと思われる個所が随所にあります。
この写真、一見すると普通のお部屋に見えますが、ホテルの部屋としては致命的なミスがあります。どこだかわかりますか?
答えはカーテン。なんと、一か所カーテンレールに止まっていないのです。カーテンレールに止まっていないところはぶらりとぶら下がっていまして、これは完全にアウト。
しかも、カーテンを閉めても隙間ができるので、ここから光が漏れるんです。更に、カーテンが遮光タイプになっていないのではないかと思われ、カーテンを閉めても部屋が明るくなってしまうんです。
完全遮光になっていて、昼でも部屋がほぼ真っ暗になるホテルがある中で、これはアウト。ジーン吉本は気になりませんでしたが、気になる人はやめておいた方がいいでしょう。
また、このホテルは広い道路沿いにあります。夜は通行量はそれほど多くないのですが、車がそれなりに通りまして、車の音が気になる方は「道路に面していないお部屋をお願いします」とホテルにお願いした方がいいかも知れません。
道路を通行する車の音ですが、ジーン吉本は気になりませんでした。むしろ、朝駐車場から車を出すときの音の方が少々気になりました。
先ほどと逆方向を見ると、こんな感じ。ベッド脇にソファーっぽい椅子と、テーブルが置いてあります。なので、壁際に置いてある液晶テレビは見やすいのですが、はっきり言って使い勝手は最悪です。
なぜかと言うと、このテーブルの中に冷蔵庫が入っているので、テーブルの下に足が入らないのです。なので、PCを使った作業がとってもやりづらいのです。でもって、何か飲み物を飲みながらテレビを見ようとすると、飲み物を取るときに大きくかがまなければならないんです。
更に、テーブルに液晶スタンドが付いているのはいいのですが、液晶スタンドのACアダプタが大きいため、他の物をACコンセントに刺すことができません。なので、液晶スタンドのACアダプタを外して使うことになりまして、それだと一体何のために液晶スタンドがついているのかわからなくなってしまいます。
枕元にはサイドテーブルがありまして、目覚まし時計と明かりのスイッチ、ACコンセント、メモ帳、ティッシュ、エアコンとテレビのリモコン、非常灯があります。
インターネットは無線LANのみ。有線LANは使用できません。
壁際にキャビネットがありまして、液晶テレビとドライヤー、電気ポットとマグカップが置いてあります。液晶テレビは、十分な大きさです。
キャビネットの隣りには、加湿空気清浄機とごみ箱、ハンガーがあります。強いて言えば、ハンガーの数が少ないのが難点ではあります。
キャビネットにも、ACコンセントとUSBポートがあります。ケータイやスマホはここで充電する感じですね。
キャビネットの扉の中は、空になっています。ここに物を置けますが、奥行きがそれほどないので、あまりたくさんの物を置くことはできません。
前述の通り、テーブルの下に冷蔵庫が置いてあります。(なので、テーブルの下に足が入らない)
冷蔵庫の中身は空で、一般的なビジネスホテルに置いてある冷蔵庫とほぼ同じ大きさです。500mlのペットボトルは余裕で入りましたが、2lのボトルは厳しいかも知れません。
冷蔵庫の音はやや大きめ。ただし、冷蔵庫の扉にスイッチが付いているので、音が気になる方はスイッチを切ることができます。
ジーン吉本が利用したお部屋には、ユニットバスが付いていました。部屋タイプによってはバスなしの部屋や、バス・トイレなしの部屋があります。
このホテルには大浴場が付いているものの、女性用大浴場が未完成なので、男女入れ替え制なのです。大浴場が男女別になるまでは、バス・トイレなしの部屋はやめておいた方がいいです。
バスタブは十分大きく、足は伸ばせないものの、ゆったり入ることができました。シャンプーやリンス、ボディソープも質がいいものを使っていますし、蛇口がお風呂用・洗面台用に分かれているので、洗面台も快適に使えました。
強いて言えば、シャワーのノズルが小さいので、シャワーしか使わない人はちょっと辛いかも知れません。
玄関の扉の脇に、カードキーホルダーと、照明のスイッチがあります。カードキーをホルダーに入れないと、明かりがつかない仕組みです。
ちょっと前のホテルですと、カードキーをホルダーに入れないと全部の電源が落ちる仕組みになっていて、それだと・・・
・お客さんが来る前にエアコンを入れて、部屋を冷やしたり暖めたりしておくことができない
・外出中にノートPCやシェーバーなどを充電することができない
・24時間換気が止まってしまう
・・・などの問題点がありまして。結果、最近では明かりだけが消える仕組みになっているホテルが増えています。ここも明かりだけが消える仕組みになっているのですが、トイレなしの部屋の場合、トイレに行くたびに明かりが消えるという・・・
このホテルの1階と2階には、飲み物の自動販売機と製氷機、喫煙コーナーがあります。たばこの自動販売機はありません。写真は1階で、アルコール類の自動販売機もあります。
こちらは2階です。自動販売機の隣りに、電子レンジがあります。
1階と3階には、コインランドリーがあります。
1階には、大浴場があります。ただし、女性用大浴場がまだできていないため、男性用大浴場を男女入れ替え制で使う仕組みになっています。このホテルの利用客は男性が多いから致し方ないのですが、女性利用時間が20:00~22:00と朝8:00~と不便な時間でして。特に女性の方は、バスなしのお部屋はやめておいた方がいいでしょう。
大浴場が完成すると、現在使っているのが男性用の大浴場でサウナ付き、新たにできる女性用の大浴場が岩盤浴付きになるらしいです。
現在ある男性用の大浴場は、およそ3~4人も入ったら一杯になる湯舟と、軽く10人以上は入れそうなサウナがあるものの、水風呂がない上に朝はサウナに入れないという謎仕様です。
お湯は天然温泉で単純泉。無色透明で無味無臭なので、言われなかったら温泉と気づかないかもしれません。恐らくはここで湧いているのではなく、他の施設からタンクローリーか何かで持ってきているのでしょう。ジーン吉本の体感温度的には、お風呂が41~42℃、サウナが約80℃でした。お風呂が普通かやや熱め、サウナがややぬるめに感じました。
まずは温泉に入ります。湯舟の深さは十分で、申し分ありません。
温泉にしばらく浸かった後、サウナに入ります。このサウナ、およそスーパー銭湯並みの広さで、しかも大きなテレビも付いています。ビジネスホテルに宿泊客向けに付いているサウナとしては、かなり立派です。
それなのに、水風呂がありません。そこは欠点であると気づいているのか、サウナの脇にシャワーがありまして、頭から水をかぶることができるようになっています。ジーン吉本が利用したのは冬だったので十分に冷たかったのですが、夏だとぬるいかも知れません。
浴室には休憩するスペースはなく、椅子もありません。露天風呂もなければ外気浴できる場所もないので、仕方なく洗い場の椅子に座って休憩します。
この後、お風呂→サウナ→シャワーを何回か繰り返しました。
まず、人数のバランスが明らかにおかしい。湯舟に入れる人数が少なすぎ、サウナに入れる人数が多すぎでしょう。しかも、これだけ立派なサウナがあるというのに、水風呂がないのはおかしいです。天然温泉が売りで、しかもお風呂が付いていないお部屋があることを考えると、もう少し湯舟を広くしないとダメでしょう。また、サウナはもう少し狭くてもいいから、水風呂が欲しいです。
1階フロントの横には、マッサージチェアが6台あり、宿泊客は無料で使用できます。また、マンガコーナーがあり、部屋に持ち込むこともできます。部屋に持ち込むときは、マンガコーナーから持って行く前にフロントに申告します。
この他にも、コーヒーの無料サービスとシャンプーバー、アメニティ類があります。
このホテルでは、夕ご飯時にカレーの無料サービス、朝ご飯時に朝食バイキングの無料サービスがあります。なので、晩ご飯と朝ご飯は無料で食べられるというわけです。近隣には飲食店があまりないので、このサービスは助かりますね。
ジーン吉本はカレーが苦手なので、晩ご飯は食べませんでした。ドーミーインみたく無料のラーメンの方が嬉しいですね。
朝食バイキングは、これが無料とは思えないほど立派です。おかずはかなり充実していて、ご飯だけではなくて、パンもあります。飲み物も、コーヒー・紅茶・緑茶・ソフトドリンクが無料で飲み放題です。
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開業したばっかりで、中はリノベーションしたとは思えないほどきれいでした。また、無料で付いてくるサービスが充実していて、素晴らしいと感じました。駐車場が広くて予約不要、しかも無料なので、車で移動する人は、駅に近いホテルよりもかえって便利なのではと思いました。近隣に飲食店は少ないものの、コンビニとスーパーが近いので、不便さは感じませんでした。
しかし、設備は要改善と感じました。特に急務なのが大浴場。早急に女性用の大浴場を作って、男女別にしないとまずいです。次に要改善なのが、カーテン。カーテンレールに止まっていない箇所がある、隙間から光が漏れるのではダメです。施工業者にクレームをつけて、善処してもらった方がいいのではないでしょうか。
足が入らないテーブルに関しては、できれば新しいテーブルに替えて欲しいのですが、それが無理なのであれば、朝食・夕食会場を食事時間帯以外にもラウンジとして開放して、テレワークスペースや漫画を読むスペースにして欲しいです。
いずれにしても、見切り発車で開業したのではないかと思われる点が見受けられるので、そこが改善されればお勧めできるホテルです。
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