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二荒山神社のお隣に、日光廟大猷院があります。ここが徳川家光公の廟所、つまり御墓があるところです。家光公の御墓は一番奥にありまして、残念ながら非公開になっています。世界遺産めぐりバスだと日光廟大猷院のすぐ前まで来ますが、中禅寺湖・湯元温泉方面行きのバスで西参道バス停から10分ぐらいで着きます。拝観料は、大人550円です。また、日光山輪王寺 三仏堂とセットだと大人900円です。(なぜ三仏堂とセットなのかは後述)
最初に、仁王門があります。2体の仁王様が立っていまして、向かって右側が密迹金剛、左側が那羅延金剛です。それぞれ「阿」「吽」と口を結んでいまして、「阿吽の呼吸」の語源になったと言われています。
続いて、二天門です。これが一番大きな門なのですが、またしても工事中。
ジーン吉本が昔撮った写真をあさってみると、出てきました。これが工事前の二天門です。辺りが薄暗くなったころに撮ったので、写真が暗くて申し訳ありません。で、二天門の正面の「大猷院」の額だけは、工事中でも見えるのがご愛嬌ですね。
九州の大名、鍋島勝茂公が寄進した御影石の、御水舎です。ここで手を洗います。しかし、なぜお寺なのに神社みたく手を洗うところがあるのかというと、明治時代の寺社分離までは寺院と神社の境界線がなく、だから日光東照宮では柏手を打たずに合掌だったり、日光廟大猷院に御水屋があったりするわけです。
石段の踊り場部分が、展望所です。ここから下を眺めると・・・
たくさんの石の灯篭が並んでいます。この灯篭は10万石以下の大名からの献上品でして、これら大名は二天門から先に進むことが許されていなかったのだそうです。ちなみに、今ではこの灯篭が立っているエリアが立ち入り禁止になっていまして、一般人は先に進むことが許されていません。
左側に鐘楼、右側に鼓楼の2つの建物があります。この写真が、鐘楼です。その名の通り、釣鐘が祭られています。
これが、鼓楼です。大きな太鼓が収められています。しかし、説明がないとどっちがどっちだかわかんないですね。
鐘楼・鼓楼の間の石段を上ると、夜叉門があります。ここには、4体の夜叉が安置されています。夜叉門には牡丹の花が彫刻されているため、「牡丹門」とも呼ばれています。
唐門です。総金箔造りの建物でして、両側にある大きな灯篭は、徳川御三家(紀州・水戸・尾張)からの献上品だそうです。
唐門の軒下には、2羽の丹頂鶴と白竜の彫刻があります。しかし、何とも贅沢な造りですね。
唐門の奥に、拝殿があります。残念ながら、中は撮影禁止になっていました。ここで靴を抜いて、中に入ります。この奥に本殿があります。
更に奥に、皇嘉門があります。その形から、竜宮門とも呼ばれています。徳川家光公の御墓はこの先にあるのですが、残念ながら非公開です。
実はこの大猷院、所属としては日光山輪王寺になるんです。案内図にも、「日光山輪王寺」と書いてあります。三仏堂と大猷院のセット拝観券があるのも、どっちも日光山輪王寺だからなのでしょう。
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