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成田空港の中に、秘境駅・・・を通り越して、もはや廃墟と化した駅があります。それが、京成電鉄、柴山鉄道の東成田駅です。
「え? 2つの鉄道会社が乗り入れる駅なんだから、大きい駅なんじゃないの?」
はい。確かに大きい駅です。ただし、走っている電車は、京成成田-東成田-芝山千代田の区間を走る各駅停車がほとんどで、京成成田-東成田が京成電鉄東成田線、東成田-芝山千代田が柴山鉄道線というわけです。
実は東成田駅って、空港第2ビル駅と地下でつながっています。この連絡口を500m歩いた先が、東成田駅です。しかし、わざわざ地下通路を作ったにもかかわらず、人はほとんど歩いていません。
コンコースはご覧の通り、かなりの広さです。しかし、人っ子一人いません。それなのに、なぜこれだけコンコースが広いのかというと、ここはもともと成田空港駅だったからなのです。当時は特急やスカイライナーも発着していまして、当然のことながら利用者数がずっともっと多い駅だったのです。
それが、JRともどもターミナルのすぐ下まで列車が乗り入れるようになりまして、成田空港駅は第1旅客ターミナルの地下に移設。結果、旧成田空港駅が東成田駅になり、成田空港から飛行機に乗る乗客も激減し、限りなくゼロ。しかも、成田空港の敷地内にあるだけに、周りに人が住んでいるわけではなく、周辺住民の利用も限りなくゼロ。なので、今となっては不必要なまでに広い駅だけが残ったというわけです。
成田空港駅として賑わった当時から比べると、乗客が限りなくゼロ。なので、駅構内の一部はパーティションで封鎖されています。しかも、封鎖されている個所は、成田空港駅時代のまんま放置されています。
そのパーティションの中を覗いてみると、こんな感じ。照明を撤去しているので、中は真っ暗。しかも、わざわざ撤去するのは面倒くさいからと放置されていて、そのまんま朽ち果ててしまった感たっぷりです。なので、およそ心霊写真のようです。
地上へのつながるエスカレーターがあるのですが、電気代がもったいないからと、停止。しかし、撤去はされずに放置。それどころか、成田空港駅時代の広告も、上から文字だけ消して放置。しかし、消し方が中途半端で、かえって朽ち果てた感を漂わせています。
もともとホームは2つあって、4本の列車が止まれるようになっていたのですが、40分に1本しか列車が来ない今となっては不必要なので、ホームは1本封鎖。でもって、封鎖したまんま放置。しかも、封鎖した個所には売店があったらしく、その看板まで放置されています。
それどころか、成田空港時代の駅名票も放置。「なりたくうこう」としっかり書いてありまして、まるで幽霊が出てきそうで、これ以上放置すると心霊スポットになりかねないんじゃないかと。
そんな東成田駅の動画を作ってみました。よかったら見てくださいね。
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