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成田にかなりいいお湯が出る施設があるらしいと聞いて、行ってみました。成田温泉 大和の湯です。場所は、下総松崎駅から歩いて20分ぐらいのところにあります。ジーン吉本だったらこれぐらいは十分歩けるのですが、これ以上歩いて行くのは厳しいでしょう。車で行くことをお勧めします。なお、下総松崎駅からはJR成田線沿いに、我孫子駅方向へ歩いて行く感じです。JR成田線の電車からも、我孫子行きに乗って進行方向右側に見えます。
はじめにお断りしておきますと、この施設は小学生未満の子供は入れません。また、全館禁煙で、館内には喫煙コーナーもありません。なので、小さいお子様連れの方、絶対に禁煙できない方はお勧めできません。
料金は、大人が平日700円、土日祝日が1,000円。小学生が300円です。前述の通り、小学生未満は保護者同伴でも入ることができません。また、小学生は保護者同伴でないとダメです(これは、大抵の日帰り入浴施設がそう)。タオルは別料金で、200円です。なので、タオルは持って来ましょう。
お風呂がA館とB館の2種類ありまして、月替わりで男女が入れ替わります。今回入ったのは、B館です。B館は、1階が温泉の内湯と露天風呂、2階が脱衣場と真水の露天風呂、3階が展望サウナと水風呂、ジェットバス、ラディアントバスです。ラディアントバスは、タイル張りのリラックスチェアーが置いてありまして、床とリラックスチェアーが温めてあるお風呂・・・というかお部屋です。サウナで火照った身体をゆっくり冷ますにはちょうどいい感じです。ただし、部屋が少々かび臭いせいか、利用している人はあんまりいませんでした。
特筆すべきは、まず泉質。ナトリウム-塩化物炭酸水素泉とあるのですが、実はこれ重曹泉なんです。しかも、トロット感のある黒湯で、底が全然見えないぐらい色が濃いんです。石油系の匂いがしない、養老温泉のような感じですね。こういうお湯って全国でも千葉県ぐらいしかないんじゃないかと思います。
次に、サウナが気持ちいいんです。なぜかと言うと、ここのサウナはごろ寝できるスペースがありまして、横になったまま入れるんです。これがかなり楽で、しかもよく効くんです。
露天風呂をはじめ、内湯やサウナも印旛沼方向がガラス張りになっていまして、こんな感じの景色が見えます。今回は天気が悪くて残念ですが、晴れていれば印旛沼が見えると思います。一方で、雅楽の湯並みに何にもないところに建っているとも言えるんですけどね。
しかし、問題はお風呂が3階建てであること。それぞれのフロアは決して広くなく、いろんな感じのお風呂に入れて楽しいという意見もあるとは思いますが、エレベーターがないので、足の不自由な人は2階の露天風呂にしか入れない・・・ということは、天然温泉に入れないのです。しかも、冬場はこの階段が寒く、タイルも冷たいので、せっかくお風呂であったまっても、階段を上り下りしている間に冷えてしまうんです。ジーン吉本的には、この階段はないなぁと感じました。せめてラディアントバスみたく、床が温まっていれば。
館内は、お風呂も含め、和モダンな感じです。しかし、冒頭のあの案内図の色褪せ方から想像するに、実はこの温泉はずっと前からあって、およそ劇的ビフォーアフターに出られるぐらいの大改装をしたんだと思います。玄関とロビー、フロント、脱衣場は2階にあります。1階にはフィットネス(別料金)、3階が貸切風呂とお食事処です。
ここで、この施設の最大の欠点なのですが、なんと土日祝日に1,000円も取っておきながら、休憩スペースらしいスペースがないんです。あるといえば、フロントの横のソファーがずらずら並んでいるスペースだけ。テレビを見ながらのんびりしたり、ごろんとお昼寝したりするスペースが全くないんです。3階にはお食事処があるものの、飲んだ後で仮眠できないんじゃなぁ・・・というわけで、お風呂から上がったらすぐ帰りました。
あのとろっとろの黒湯と、ジーン吉本の長年の肩こりにもよく効くサウナは、寒い階段の上り下りという欠点を補っても、なお魅力ありとは思いました。しかし、これで1,000円は高いと思います。タオル・館内着レンタルなしでこれだったら、800円ぐらいが妥当な金額だと思います。
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