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板橋区にも温泉があるらしいと聞いて、行ってみました。前野原温泉 さやの湯処です。
場所は、都営三田線の志村坂上駅から、歩いて10分ぐらいのところ。駅の出入り口から坂を下って、高速道路を抜けた先にある突き当りを左に曲がったところにあります。道路を挟んで向かい側がAEONですので、目印にするといいでしょう。駐車場はあまり広くないので、電車で来たほうがいいと思います。
営業時間は10:00～翌1:00まで。料金は、大人が平日830円、休日1,030円。子供が平日520円、休日720円。岩盤浴が720円です。また、料金にタオルと館内着は含まれていません。別途レンタルした場合、タオルと館内着がセットで520円です。岩盤浴料金が随分と高かったので、岩盤浴には入りませんでした。
靴を下駄箱に入れ、下駄箱に鍵をかけます（100円リターン式）。この下駄箱の鍵で、館内の精算を行うシステムです。脱衣場では、開いているロッカーを適当に使います。帰るときは、下駄箱の鍵のバーコードを自動精算機に読み取らせ、料金を精算すれば出口を自動改札機を通過できるシステムです。このシステム、館内では下駄箱の鍵と、脱衣場の鍵の両方を持ち歩かなければならず、結構不便だったりします。
大浴場は、内湯がサウナ、高濃度炭酸泉、立ち湯、座り湯、寝湯、水風呂。露天風呂がスチームサウナと源泉風呂、露天風呂（循環ありの天然温泉）、つぼ湯、寝ころび湯です。立ち湯、座り湯、寝湯は、すべてジェットバスです。ジーン吉本体感温度的には、露天風呂と源泉風呂が熱めで42℃、ジェットバスと寝ころび湯が41℃、高濃度炭酸泉が39℃ぐらいでした。全体的に、やや熱めでした。
温泉はナトリウム－塩化物強塩泉で、塩分濃度の高いお湯です。源泉の色が琥珀色、露天風呂が茶色です。ちょうど舞浜ユーラシアと似た感じの泉質です。この泉質、とってもあったまる、いいお湯です。
全体的に、湯船はやや小さめ。高濃度炭酸泉こそ頑張れば8人ぐらいは入れそうですが、他は3～4人入ればいっぱいいっぱいです。ジーン吉本は、大抵最初に一番大きい湯船で、白湯か温泉に入るのですが、ここにはなくて面喰いました。ま、高濃度炭酸泉があるじゃないかって、いや高濃度炭酸泉は大抵温度が低いので、後のほうに入るんで。
意外と面白いのが、スチームサウナです。わざと扉を小さくして、かがまないと入れないようになっています。この演出、なんか洞窟の中に入っているような気分になれます。また、火照った身体を休めるため、寝ころび湯があります。ここは仰向けになると、身体の半分がお湯につかる仕組みになっています。ただし、お湯が熱すぎて、ゆっくり休めませんでした。
全体的に、さながら高級旅館のような作りになっています。1階がフロントと大浴場、マッサージコーナーとお休み処、2階が岩盤浴です。2回は岩盤浴着を着ていないと入れません。この他、離れにお食事処と貸切風呂があります。
お食事処はセルフサービスになっています。まずはカウンターで注文し、出来上がったら受け取りに行く仕組みです。帰るときには器を返却口に持っていきます。こういう雰囲気なんだったら、セフルサービスじゃなくて、ちゃんとオーダーを聞きに来てくれて、食事は持ってきてくれる方がいいという意見もあるかもしれませんが、ジーン吉本は安く呑めればセルフサービスでも全然OKなので。
最初に頼んだのが、揚げ出し豆腐。350円です。安さにひかれて注文してしまいました。これはこれでおいしかったのですが、大きさが小さめでした。なるほど、だから安かったのですね。
続いて、お刺身の3点盛。800円でした。マグロ、鯛、サーモンの三点です。関係ないのですが、なぜ東京の人たちってマグロとサーモンが好きなんでしょうねぇ。サーモンって、鮭じゃないんですけどね。そんなことはともかく、味はあまり期待していなかったのですが、十分新鮮でおいしかったです。
メニューにそば焼酎があったので、注文してみました。「そば湯割りってできます？」って恐る恐る聞いてみたら、できるとのこと。で、焼酎の入ったコップを受け取り、
「そば湯はあっちにあるので、自分で入れてください。」
とのことでした。よく見ると、そば湯が入ったポットが置いてあったのでした。なるほど、確かにそば湯割りですね。ちなみに、お値段は420円でした。
最後に、〆のそばを注文。この手の施設には珍しく、とろろせいろそばがあったので、頼んでみることに。820円でした。しかし、このおそばが絶品！ まず、十割そばの香りに感動。で、細く打ったおそばののど越しの良さに感動。いや、これは下手なお蕎麦屋さんで出てくるそばよりもおいしかったですね。
この後、お休み処でお昼寝・・・なのですが。お休み処は畳敷きになっていて、マットを敷いてお昼寝できるようになっているんですね。しかし、毛布やタオルケットがないんです。また、施設の広さの割に、お休み処がやや狭め。ま、東京23区内にして1,000円ぐらいで入れる日帰り温泉施設に、そこまで要求しちゃいけないのかな、とは思うのですが。
お手ごろな価格で高級旅館に来た気分になれるので、一度行いってみ価値はあるとは思います。ただし、お風呂が熱すぎたりお休み処で休めなかったりと、決してゆっくりできなかったのがマイナスポイント。なので、別天地気分に浸りたい方は十分お勧めできるのですが、お風呂でのんびり過ごしたい方にはちょっと向いていないのかなと思います。
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