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今ちょっとマイブームなのが、東京23区内の日帰り入浴施設を回ってみる・・・というわけで、ファミリー 湯宴ランド小岩に行ってみました。
場所は、JR小岩駅から歩いて3分のところにあるのですが、実は小岩駅のホームから見えるんです。中野・三鷹方面行きのホームから、北側を眺めるとすぐわかります。ちなみに、この辺りは湯宴ランドの他に、東京天然温泉 古代の湯や、東京健康ランド まねきの湯などもあり、健康ランド激戦区なのですが・・・
残念ながら、2016年4月20日で閉店だそうです。告知ポスターの内容をそのまま書きますと・・・
閉館のお知らせ
湯宴ランドは、店舗老朽化にて、お客様に安心・安全・快適な空間をご提供できなくなって参りました。又、春以降、区による駅前再開発事業による影響も有り、
2016年4月20日(水)をもって閉館致します。
長年に渡りご愛顧頂き誠に有難うございました。従業員一同厚く御礼申し上げます。
・・・だそうです。館内には、もう少し詳細な説明書きがあったのですが、それは後程ご説明させていただくとして。上記の理由で、ジーン吉本がここへ行くのは最初で最後ということになってしまいました。
湯宴ランドはビルになっていまして、1階がフロントと岩盤浴、2階が女性大浴場、3階が喫茶・軽食と女性レストルーム、4階が大宴会場と男女レストルーム、5階がマッサージと男性レストルーム、6階が男性大浴場、7階が湯宴座です。閉店の日まで、フィナーレ企画で入館料が1,500円になっていました。フロントで下駄箱のカギを渡し、入館料を支払い、脱衣場へ行きます。しかし、このロッカーがかなり年季が入っていまして、横幅が狭い。しかも、ロッカー内の網棚がひん曲がっていまして、よくこれだけ使ったなって感じです。
大浴場は、内湯がスチームサウナ、乾式サウナ、水風呂、白湯、酵素風呂、薬湯、ジェットバス。露天風呂が檜風呂と那須塩原温泉です。特筆すべきは、東京都内だと東京健康ランドまねきの湯にしかないと思っていた総ヒノキのお風呂が、ここ湯宴ランドにもあったという点です。もっとも、4月20日で閉店してしまうので、4月21日以降は「やっぱりまねきの湯にしかないだろう」に戻るのですが。
サウナは結構広いのですが、なぜか型の違うサウナストーブが3台並んでいまして、しかも室内が暑く感じました。なので、早々に退散します。
で、天然温泉じゃないのは仕方ないとして、塗装の剥げや金属部分の錆び、天井や壁の黒ずみがかなり目立ちます。しかも、窓の部分にビニールを張って補修してある箇所が何か所かあったのですが、そこも明らかに傷んでいます。ジェットバスは、パテを盛って何度も補修しているためか、でこぼこ。挙句の果てに、休憩用のプラスチックチェアーも割れている箇所があるという始末。いくら何でもこれはひどいと感じ、早々に退散します。
では、湯上りに呑みに行こうかと、行ったのが5階の大宴会場。最初に頼んだのが、鯛の薄造り。醤油ではなく、ポン酢でいただきます。しかし、このお刺身がぬるい・・・というか生暖かい。これ、明らかに冷蔵庫に入れてないでしょって感じのお刺身が出てきました。食べていると何だか気持ち悪くて、正直おいしくありませんでした。
次に頼んだのが、エビグラタン。これは確かにおいしかったのですが、問題はスプーン。小さいティースプーンが付いていまして、あまりにも小さすぎて食べにくいこと食べにくいこと。グラタンって、普通フォークとスプーンが付いてくると思うんですけど…
その他、大宴会場のステージでは大音量のカラオケ。しかも常連さんと思われる60代~70代のお爺ちゃんお婆ちゃん世代の人たちのド演歌ばかり。「ここは宴会をする場所でしょ?」と言われればそれまでなのですが、いくら何でもこれはないなと感じました。早々に退散したいところだったのですが、注文したお刺身とグラタンがなかなか出て来ず。
この後、レストルームでお昼寝しました。ここにはテレビ付きのリラックスチェアーがあるのですが、横幅がなぜか狭い。で、ずらりと敷いてあるマットでお昼寝するも、あの大宴会場の大ボリュームのカラオケが聞こえてくる有様。「そんなに歌いたかったら、カラオケボックスにでも行きゃいいじゃん」って言いたくなりました。
開業から25年を経過して、老朽化が著しくなり。しかも、区の再開発事業が始まるとここも該当区域になり、心臓部ともいえる機械室の部分を削られることになる(・・・ていうか、削られるんじゃなくて建て替えだろ)ので、これ以上営業を続けるのが難しく、閉館させていただきますとのことでした。
確かに老朽化もひどいと思いましたが、それ以上にひどいと思ったのが陳腐化です。確かに、昭和の時代の健康ランドってこんな感じは当たり前だったのですが、「開業から25年」ということは、とっくに平成の時代なわけで。どう考えてももっと古いと思います。館内の雰囲気も、昨今だと上質で落ち着いた空間が好まれる中、リッチに見せよう贅沢に見せよう的な空間づくりがされていて、時代遅れとしか言いようがありません。岩盤浴をつけるという努力はしているものの、恐らくは大規模なリニューアル工事を一度も行わないまま、今に至っているのでしょう。何より、お風呂以外に子供が喜びそうなところがないのが痛いです。そのお風呂とて、これだと子供が気持ち悪がる可能性があり、連れていく気にはなれません。なので、お客さんはお爺ちゃんお婆ちゃんばかり。これじゃ潰れるわなって感じでした。
まねきの湯傘下でリニューアルが着々と進む東京健康ランドみたく、復活があるのか。そうでなかったらもう行くことはないと思います。
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