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ジーン吉本的には、京都の観光は京阪電車や阪急電車といった、私鉄を軸にした方が楽だと思います。しかし、京都の街中をくまなく走っているのは市バスでして、京都市内中心部は長らく市バスが中心になっていたのは間違いありません。しかも、あの有名な金閣寺に行こうと思ったら、市バスに乗るしかないんです。また、銀閣寺や清水寺も、市バスでないとちょっと行きにくい場所にあったりします。
しかし、その路線網の複雑さゆえ、地元民でさえ尻込みするのが京都の市バスなんです。どれぐらい複雑なのかは、京都市交通局のホームページにある、路線図をご覧いただけるとわかると思います。
京都市バスを大ざっぱに分類すると3種類。まずは、オレンジ地に白数字の系統番号のバス。これは、市内を循環するバスで、市内均一料金で乗ることができます。市内均一区間内を乗車した場合、運賃はどこまで乗っても大人230円、子供120円です。
次に、青地に白数字の系統番号のバス。これは、バスターミナルと目的地を往復するバスで、市内均一料金で乗ることができます。
最後に、白地に黒数字の系統番号のバス。これは、市内均一料金区間外を走るバスで、どこまで乗ったかによって料金が変わります。このため、このバスに乗るときには、どの停留所で乗ったかがわかるよう、整理券を取る必要があります。(SuicaなどのICカードで乗った場合は、乗った時にICカードリーダーにタッチする)
では、京都の地元民はこれらバスを使い分けているのかというと・・・使い分けていません。ただし、通りの順番を覚えているので、経由するバス停名を見れば、このバスがどこを通るのか見当がつくんです。
では、何とか京都市バスを乗りこなすにはどうすればいいか。次の3つのコツをご覧ください。
1.バスはなるべく縦系統で考える
ご存知の通り、平安京は碁盤目状の町の造りをしています。しかし、ビミョーに縦に長いのをご存知でしょうか。なので、京都市バスも市内をくまなく走っているように見えて、充実しているのは縦に進む路線なんです。京都で縦方向の道路で、市バスが良く走っているところというと、西大路通、千本通、堀川通、河原町通、東大路通です。故に、「千本○○」「堀川○○」というバス停(正しく言うと、バス停の名前ではなく地名)が多いんです。なぜそうなるのかは、この記事をご覧ください。
なので、市バスで移動する場合、横への移動よりも、縦への移動の方がスムーズなんです。なので、京都を観光するときは、京都の西側だったら西側を重点的に観光する、東側だったら東側を重点的に観光した方がスムーズなんです。例えば、京都の西側にある金閣寺に行ったら、次は東側にある銀閣寺に行くのではなく、同じ西側にある二条城や北野天満宮へ行った方が時間を節約できるというわけです。
2.横へ移動するときは、丸太町通か今出川通のバス停へ行く
諸般の事情で、西側から東側(京都人的には、これを西山から東山という)へ行きたいというケースもあるでしょう。この場合、当たり前ですが、東西に走るバスに乗らなければいけません。では、東西に走るバスが充実しているのはどこかというと、丸太町通と今出川通です。
なかでもお勧めは丸太町通でして、地下鉄烏丸線だと丸太町駅、京阪電車だと神宮丸太町駅です。では、なぜ丸太町通を走るバスがお勧めなのかと言いますと、丸太町駅は平安京の碁盤の目から更に西へと伸びていまして、嵐山まで伸びているんです。
それ故、東西を行き来するのであれば、丸太町通にあるバス停に行くのがおすすめです。ちなみに、バス停の名前は「○○丸太町」です。
3.どうしてもわからなくなったら、バスターミナルへ戻る
情けない話なのですが、地元民でさえバスを乗り間違えたり、バス停を乗り過ごしたりするケースはあります。この場合、無理をしないでバスターミナルへ戻ることをお勧めします。
京都のバスターミナルは3つ。京都駅前バスターミナル、三条京阪バスターミナル、北大路バスターミナル、以上3つです。迷子になった時は無理をせず、バスターミナルに戻ってリトライしましょう。一日乗車券を買ったのであれば、これ以上運賃を取られるわけではありませんし。(故に、京都の観光で市バスに乗るのであれば、一日乗車券を激しくお勧めします)
ちなみに、バスターミナルではないのですけど、四条河原町方面を走るバスは結構あります。しかし、ジーン吉本的にはあまりお勧めできません。なぜかと言うと、四条河原町は京都有数の繁華街であるが故、渋滞も激しく、バスもゆっくりゆっくり走る感じだからです。
京都市バスの乗り方ですが、後ろ乗り・前降り・料金後払い式です。なので、どのバスも後ろのドアから乗ります。もし、整理券式のバスであれば、ここで整理券を取ります(ICカードを利用する場合は、ICカードリーダーにタッチする)。降りるときは、降車ボタンを押します。ただし、快速バスは一部バス停を通過するので、乗るときにはご注意ください。
運賃は、降りる際に運賃箱に入れます。整理券式のバスは、整理券と運賃を運賃箱へ入れます。ICカードを利用する場合は、バスを降りる際にICカードリーダーにタッチします。釣銭は出ませんので、降りる前に両替しておきましょう。また、10,000円札や5,000札では両替できません。なので、小銭かICカードをご用意ください。
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