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ケース1：いばらき
A「Bさん、どこに住んでるの？」
B「いばらきだよ」
A「いばらきのどこに住んでるの？」
B「大阪だよ」
A「？？？（いばらきって大阪じゃないじゃん）」
いや、確かに大阪なんです。どういうことかと言いますと、「いばらき」という地名が出てきた場合、関東・首都圏にお住まいの方の頭の中に浮かぶのは茨城県なのですが、近畿・関西にお住いの方の頭の中に浮かぶのは大阪府茨木市なんですよ。しかも、「いばらき」を名乗る駅は茨城県にはなく、大阪府にあるんです。
こちらが、JR京都線の茨木駅です。
ただしこのケースの場合、漢字で書けば区別がつく上、茨城県があることは近畿・関西にお住まいの方でも知っていて、敢えて茨木を指すときは「茨木市」と呼ぶ人が多いです。
ケース2：みと
A「Bさん、どこに住んでるの？」
B「みとだよ」
A「みとのどこに住んでるの？」
B「大阪だよ」
A「？？？（みとって大阪じゃないじゃん）」
いや、たしかに大阪なんです。どういうことかと言うと、「みと」を名乗る駅は茨城県にも大阪府にもあるんです。
関東・首都圏にお住まいの方の頭の中に浮かぶ駅がこちら。水戸駅です。茨城県を代表する駅で、JR常磐線・水郡線・鹿島臨海鉄道線の駅ですね。
近畿・関西にお住まいの方の頭の中に浮かぶ駅がこちら。弥刀駅です。近鉄大阪線の駅です。結局、「いばらき」も「みと」も大阪にありまして、茨城県にお住まいの方から見ればショックが大きいかも知れません。
ただし、漢字で書けば区別がつく上、近鉄沿線以外（特に北大阪）にお住まいの方は弥刀駅があることを知らない人もいるのも事実です。
ケース3：ふくしま
A「Bさんどこに住んでるの？」
B「ふくしまだよ」
A「ふくしまのどこに住んでるの？」
B「大阪だよ」
A「？？？（ふくしまっておおさかじゃないじゃん）」
いや、確かに大阪なんです。どういうことかと言うと、「ふくしま」を名乗る駅は福島県にも大阪府にもあるんです。
関東・首都圏にお住まいの方の頭の中に浮かぶ駅がこちら。福島駅です。福島県を代表する駅で、JR東北新幹線・山形新幹線などの駅です。
近畿・関西にお住まいの方の頭の中に浮かぶ駅がこちら。福島駅です。JR大阪環状線と阪神電車の駅です。
こちらは厄介なことに、漢字で書いても区別がつかない上、大阪の人が福島って言ったら普通こっちなんですね。
「じゃあ、福島県にある方って、なんて呼んでるの？」
福島県や福島市を指すときは、「福島」と言わずに「福島県」「福島市」と呼びます。福島駅は・・・ビミョーですね。福島県にお住まいの方には大変申し訳ないのですが、近畿・関西周辺の人の話題に福島県にある方の福島駅が出てくるケースがあんまりなく、区別がつくように話すとすれば・・・
「福島・・・大阪じゃなくて福島県にある方」
・・・て呼び方をするしかないですね。
ケース4：くさつ
A「Bさん、どこに住んでるの？」
B「くさつだよ」
A「へぇ、群馬県に住んでるんだぁ」
B「ううん。滋賀県だよ」
A「？？？（草津温泉って滋賀県じゃないじゃん）」
いや、確かに滋賀県なんです。どういうことかと言うと、「草津」という地名が出てきた場合、関東・首都圏にお住まいの方の頭の中に浮かぶのは群馬県吾妻郡草津町、または草津温泉なのですが、近畿・関西にお住いの方の頭の中に浮かぶのは滋賀県草津市なんですよ。しかも、「くさつ」を名乗る駅は群馬県にはなく、滋賀県にあるんです。
関東・首都圏にお住まいの方の頭の中に浮かぶ駅がこちら。草津温泉駅と言うのはなく、草津温泉の最寄り駅である、JR吾妻線の長野原草津口駅です。
近畿・関西にお住まいの方の頭の中に浮かぶ駅がこちら。草津駅です。JR琵琶湖線の駅です。なので、関東（特に群馬県）にお住まいの方にとってはショックかもしれませんが
「草津よいと～こ～、一度～は～おいで～、どっこいしょ～」
・・・という歌を聞いて、近畿・関西に住んでいる人の頭に浮かんでいるのって、群馬県吾妻郡草津町ではなく、滋賀県草津市なんですね。ひどい人だと、「草津温泉は滋賀県にある」と勘違いしている人もいるんです。
更に、これは「群馬県民の皆さん怒らないでくださいね」と前置きしたうえで言いますと、近畿・関西に住んでいる人の中には
「群馬県の県庁所在地はどこ？」
・・・と聞かれて、答えられない人もいます。
答えは、前橋市です。
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