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スマートEXとEX予約は、東海道新幹線と山陽新幹線をネットで予約して、ICカードを自動改札機にタッチすれば乗車できるサービスです。
「で、何が違うの?」
いい質問ですねぇ。(・・・て、それが知りたいからこの記事を読んでいるんだと思うのですが)
違いを説明する前に、どっちを使ってもできることが・・・
- ネットで予約できる
- ICカードをタッチするだけで乗車できる
- なので切符を買いに行く必要がない
- 手数料無料で何回でも予約を変更できる
- 指定席だけじゃなくて自由席も利用できる
・・・で、恐らくはこの記事を読んでいる人で、「東海道新幹線にSuicaで乗りたい」と思っている人が結構いるのではないかと思っていまして、「で、スマートEXとEX予約とどっちを使えばいいの?」ってことになっているんだと思うんですよ。
実はEX予約って、Suica、PASMO、Kitaca、manaca、TOICA、PiTaPa、ICOCA、はやかけん、nimoca、SUGOCAなどの交通系ICカード(以下、Suicaと略します)で東海道新幹線・山陽新幹線に乗れるサービスではないんです。ここが最大の違いなんですね。
EX予約というのは、正確に言うと「エクスプレス予約」というサービスなんです。なので、EX予約を使うには、
- JR東海エクスプレスカードを作る
- EX予約に対応するクレジットカードで、EX-ICカードを追加する
- モバイルSuicaを使う
のいずれかなんです。しかも、年会費1,100円かかるんです。
EX予約では、自動改札機にEX-ICカードをタッチします。Suicaをタッチするわけではないんです。ちなみに、JR東海エクスプレスカードに入会すると、EX-ICカードが送られてきます。
「なんでこんな面倒くさいサービスがあるの?」
いい質問ですねぇ。
その昔、「インターネットでJRの指定席を予約したい」という話になりまして、JR東日本がえきねっと、JR西日本が5489サービスを始めたのと時を同じくして、JR東海がエクスプレス予約サービスを始めたんです。このエクスプレス予約サービス、えきねっとや5489サービスと比べると恐ろしく使い勝手の悪いサービスでして、エクスプレスカードという専用のクレジットカードを作らないと利用できないサービスだったんです。
で、「エクスプレス予約サービスで予約すれば、ICカードでそのまま新幹線に乗れるようにしよう」ということでEX-ICカードが生まれ、「エクスプレスカードを持っていない人でも、このサービスを利用できるようにしよう」ということでEX-ICカードを他のクレジットカードを持っている人にも発行するようになり、今に至るというわけです。
繰り返しますが、EX予約はSuicaで東海道新幹線に乗れるサービスではありません。
「それじゃダメじゃん」
というわけで、スマートEXというサービスができたんです。
スマートEXは、東海道新幹線・山陽新幹線をネットで予約して、自動改札機にSuicaをタッチすれば乗れるサービスです。利用にはSuicaの他に、クレジットカードが必要です。
- JR東海のサイトからメールアドレスを入力する
- JR東海からメールが届くので、指示に従ってスマートEXのサイトにアクセスする
- Suica番号とクレジットカード番号を入力する
これだけでスマートEXが利用できます。もちろん、モバイルSuicaでもスマートEXは利用可能です。領収書は、スマートEXのサイトからダウンロードできます。
こうなると、EX予約のメリットは「スマートEXよりもお得な運賃で新幹線に乗れる」という点しかありません。東京-新大阪の運賃が13,620円と、通常料金よりも1,100円安いので、年に1回東京-新大阪を片道で乗れば元が取れる計算になります。
とはいえ
- 年に何回乗るかわからない
- これ以上ICカードを追加するのはイヤ
- そもそもなんでEX予約ってSuicaが使えないの
という人は少なからずいると思うので、スマートEXに一本化して、エクスプレスカードを持っている人は運賃を割り引くっていうことにはならないもんでしょうかねぇ。
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