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JR東日本のポイントサービスは、JRE POINT。で、JRE POINTのポイントで交換できる景品の中に、どこかにビューーン! というのがあります。これは、6,000ポイントという、破格のポイントで新幹線に乗れる、しかも往復で・・・という景品なんです。
ちなみに、JRE POINTで普通に新幹線に乗れるのですが、必要なポイントは距離によって異なりまして、東京から越後湯沢・軽井沢で4,620ポイント。東京から仙台・山形・新潟・長野まで7,940ポイントです。
「なあんだ、あんまり変わらないじゃん。」
・・・と思うかもしれませんが、これ片道のポイントなんです。往復ですとこの倍かかるわけでして、どこかにビューーン! っていかにお得かお判りいただけましたでしょうか。
で、そのルールを説明すると・・・
- どこかにビューーン!のWebサイトへ行き、えきねっとにログインする
- 日付と発車駅(東京、上野、大宮、仙台、盛岡、新潟、長野のいずれか)、乗車時間帯を選ぶ
- 行き先の候補が4つ出てくる(1.~3.は何回やっても構わない)
- 申し込むと3日後までにメールが来て、4つの行き先候補のうちのどこかへ行ける
- 乗車券は新幹線eチケットなので、SuicaなどのICカードに紐づけてから乗車する
なので、どこへ連れていかれるかはわかりません。まさに、JR東日本のぶっ飛びカードみたいなもんですね。
・・・で、ジーン吉本もどこかにビューーン! で、お得に旅することにしました。必要ポイント数は、東京・上野・大宮発で6,000ポイント、仙台・盛岡・新潟・長野発で5,000ポイントです。
まずは、どこかにビューーン!のWebサイトへ行って、4つの候補駅を出してみました。で、結果は・・・
1.新青森駅
2.くりこま高原駅
(写真がなかったので仙台駅の写真を載せました)
3.村山駅
(写真がなかったので大石田駅の写真を載せました)
4.燕三条駅
この4つの駅が候補に挙がったところで、申し込みました・・・で、このうち1つの駅に行けますと。でもって、どこへ行けるか結果は3日以内にメールでお知らせしますと。
ここで、ジーン吉本としては・・・
一番うれしいのは新青森なのですが、恐らく新青森は当たらないかな・・・と。そりゃあそうでしょう。だって、東京から新青森だと、東北新幹線全線ですから。どこかにビューーン! は途中で降りることもできる(ただし、再び乗ることはできない)ので、東京-新青森が当たると東北新幹線だったらどこでも好きな駅で降りられるわけですからね。
そこで、恐らくはくりこま高原か村山でしょう・・・・と。もしくりこま高原だったら仙台に行って、村山だったら山形に行こうと思ったわけです。
で、3日も待たずに結果がメールできました。で、結果はというと・・・
燕三条になりました。おめでとうございます。
この結果を見て、思わず「ビミョーーーーーッ!」
どういうことかと言いますと、燕三条って金属加工が盛んなところでして、主にビジネス客が利用する駅なんです。で、観光で遊びに行くところはというと・・・ないんですね。強いて言えば、弥彦線に乗り換えて、弥彦まで行けば色々と遊びに行くところがあるのですが、いかんせん弥彦線が不便すぎ。ひどい時だと2時間に1本ですからね。
で、ジーン吉本が考えたのは、燕三条から更に上越新幹線に乗って、新潟へ行く。もちろん、この場合は燕三条-新潟の運賃がかかりますけどね。
しかし、この日は新潟でイベントでもあるのか、新潟市内のホテルは超インフレ状態。何せ、あのアパホテルのシングルルームが1泊30,000円オーバーだったんです。
結局、燕三条に着いたらどこへも行かず、ホテルでごろごろ過ごすことになりました。
ここで、どこかにビューーン!のメリットを考えてみたいと思います。まず、利用者から見たメリットです。
最大のメリットが、低いポイント数で新幹線に乗れる点です。JRE POINTは1ポイント1円でSuicaにチャージできることを考えると、6,000円で往復の新幹線に乗れる計算です。これはかなりお得と言えます。
次に、旅行には行きたいけど、行先が思い浮かばないとき、どこかにビューーン!だとテキトーにどこかに連れて行ってくれるという点です。場合によっては、自分で切符を買うんだったらまず行かないような駅への切符が当たる可能性があり、新たな発見があるかも知れません。
続いて、JR東日本から見たメリットです。
候補駅を4つ挙げるとはいえ、行先はJR東日本が決めるわけでして。ポイント数をディスカウントしたうえで、乗客数の少ない列車に乗客を誘導することができるというメリットがあります。鉄道会社から見れば、満員の列車を走らせたとしても、空の列車を走らせたとしても、コストは大して変わらないわけでして。だったら、予約が少ない列車へお客さんを乗せたい。特にJREポイントで乗る人は・・・というわけです。
次に、デメリットを考えてみます。
候補駅が4つ出るとはいえ、どこへ連れていかれるかわからないのが最大のデメリットです。連れていかれる駅の中には当たりハズレはありまして、(近隣にお住まいの方へは大変失礼ですが)安中榛名に連れていかれたら一体何をすればいいのか・・・という話になってしまいます。燕三条も、近隣に遊びに行くところがないという点を考えると、観光客から見ればハズレと言えます。(ま、どこかにビューーン!を使うビジネス客はいないと思いますけどね)
逆に当たりはというと、新青森・秋田・新庄・新潟・長野といった、各新幹線の終着駅に近い駅。前述の通り、手前で降りる分には構わないということなので、できるだけ遠いところが当たれば、いっぱい新幹線に乗れるだけではなく、行先の選択肢が増えるというわけです。
また、一旦申し込んだらキャンセルできないのもデメリットの一つです。この切符の性質上、ある程度のキャンセル料を取らないと、当たった行き先が気に入らないからとキャンセルする人が出かねないとは思います。しかし、どうしても都合が悪くなるケースはないとは言えませんでして。その列車に乗らなかったとしても6,000ポイントは戻ってこないのはデメリットと言えます。
更に、これはデメリットというよりはルールなのですが、どこかにビューーン!で行けるのはJR東日本区間です。なので、北海道新幹線(奥津軽いまべつ-新函館北斗)や、北陸新幹線のJR西日本区間(糸魚川-敦賀)は行くことができません。
とはいえ、実質6,000円で新幹線に、しかも往復で乗れるのは大きいです。どこでもいいから旅行に行ってみたいという人にとっては、どこかにビューーン!はありかも知れません。
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