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新幹線に乗るためには、当然ではありますが切符を買う必要があります。新幹線の切符は、JRの駅で売っている・・・と言いたいところなのですが、すべての駅で売っているわけではありません。新幹線の切符を売っているのは、みどりの窓口がある駅か、指定席を買うことができる券売機がある駅だけです。ま、早い話が、駅員さんがいる駅で、しかもそこそこ大きい駅ということですね。このほか、JTBなどの旅行会社(もうちょっと難しくいうと「旅行代理店」)でも買うことができます。
旅行代理店で購入すると、お宿とセットでお得に新幹線に乗れるというメリットがあります。
新幹線に乗るために、絶対に買わないといけない切符は、次の2種類です。
- 乗車券
- 新幹線特急券
乗車券というと随分難しそうに聞こえますが、これが普通の切符というわけですね。新幹線に限らず、どの列車に乗る場合でも、乗車券は買わないとダメです。なお、青春18きっぷや秋の乗り放題パスなどのように、お得な乗車券の中には新幹線に乗れないものもあるので、気を付けてください。
また、新幹線は特急扱いなので、乗車券とは別に特急券が必要です。列車によっては、乗車券のほかに特別な切符を買わないと乗れない列車というのがありまして、新幹線はこれに該当するというわけです。ただし、新幹線の特急券といっても、いくつか種類があります。
- 自由席特急券
- 指定席特急券
- 立席特急券
新幹線の座席って、大ざっぱに分けて自由席と指定席があります。このうち、自由席に乗る場合は自由席特急券を、指定席に乗る場合は指定席特急券を買う必要があります。では、立席特急券(「りっせきとっきゅうけん」と読みます)は何かというと、例えば全車指定席の列車しか走っていない区間があるなどの理由で、指定席を自由席料金で乗る場合に買う特急券です。(詳しくは、この記事をご覧ください)
この他、グリーン車やグランクラス車に乗る場合は、指定席特急券のほかにグリーン券が必要です。また、新潟駅まで上越新幹線で行って、新潟から特急いなほに乗ってあつみ温泉駅に行く、京都駅まで東海道新幹線で行って、京都から特急きのさきに乗って城崎温泉駅に行く、といった具合に、新幹線に乗った後に、新幹線じゃない普通の路線(「在来線」といいます)の特急に乗る場合(またはその逆)、特急券は一緒に買いましょう。この場合、在来線の特急料金が半額になります。
かつて、東海道新幹線ののぞみとひかり・こだまで料金が違うなんてことがあったのですが、現在では同じです。同様に、東北新幹線のはやぶさ・はやて・やまびこ・なすの、北陸新幹線のかがやき・はくたか・あさま、九州新幹線のみずほ・さくら・つばめの料金は同じです。
なお、乗車券と新幹線特急券を買ったからと言って、切符が2枚になるとは限りません。乗車券と新幹線特急券の目的地が同じ場合、切符が1枚になる場合があります。また、
という場合、行き先が東京駅・新大阪駅ではなく、「東京都区内有効」「大阪市内有効」となっています。これは、「料金は東京駅までで計算してますけど、東京23区内だったらどこで降りても同じ料金ですよ」「料金は大阪駅までで計算してますけど、大阪市内だったらどこで降りても同じ料金ですよ」という意味です。なぜこうなっているのかというと、「ある特定の都市内の中心駅から201km以上ある駅の場合、中心駅からの距離で運賃を算出する」というルールがあるからです。このルールを適用する都市は他に、札幌、仙台、横浜、名古屋、京都、神戸、広島、北九州、福岡です。
原則として、新幹線の特急料金は、新幹線ごとに計算します。例えば、秋田新幹線で秋田から大宮に行き、大宮から上越新幹線に乗って新潟へ行った場合(そんな乗り方をする人がいるかどうかは別として)、秋田新幹線の秋田-大宮の特急料金と、上越新幹線の大宮-新潟の特急料金を合算します。
例外は、東海道・山陽・九州新幹線です。東海道新幹線と山陽新幹線に乗った場合、通算で計算します。例えば、東京駅から新神戸駅に行った場合、東京-新神戸間の特急料金です。また、山陽新幹線と九州新幹線に乗った場合も、通算で計算します。例えば、広島駅から熊本駅に行った場合、広島-熊本の特急料金です。
では、東海道新幹線から山陽新幹線を経由して、九州新幹線に乗った場合はどうするかというと(そんな人がいるかどうかは別として)、東海道・山陽新幹線の特急料金と、九州新幹線の特急料金を合算します。例えば、京都駅から鹿児島中央駅に行った場合、東海道・山陽新幹線の京都-博多間の特急料金と、九州新幹線の博多-鹿児島中央の特急料金を合算します。
そのほか、ICカードで新幹線に乗れるサービスもあります。詳しくは、以下の記事をご覧ください。
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